架空のお店で、道具を試して作った申請書の下書きです。

試した申請書 ・ パン屋

パン工房こむぎ堂

町外の家族へ贈る焼き菓子ギフトの開発と販路開拓

常連さんの「町の外に住む娘や息子に贈りたい」という声に応えて、焼き菓子の詰め合わせを新しく売り出す計画です。下では、申請書(Word)の中身を、表と図に組み直して見せています。

計画のあらまし
新しく売る物こむぎ堂の焼き菓子ギフト(クッキー3袋+フィナンシェ6個)2,700円
補助金で入れる物焼き菓子用の業務用オーブン 1台(今のオーブンに追加)
補助金交付申請額500,000円(補助対象経費 1,320,000円・補助率 2/3・上限 500,000円)

1企業概要

パン屋の玄関の絵
玄関の面構え(住宅地の小さなお店)
パン屋の厨房で夫婦が生地を成形している絵
作業場の風景(夫婦2人で製造)
お店の基本
場所さくら町(人口 約3万人)の住宅地
開業9年目
営業朝7時から。売り切れ次第終了(昼過ぎに売り切れる日が多い)
人代表と夫の2人で製造と販売。パート2名(それぞれ週3日)
お客さん平日の来店 約80人。近所の常連さんが中心
昨年の売上約1,860万円(直近3期の推移は、確定申告書の数字で追記予定)
商品
商品値段今の売り方
食パン・惣菜パン―売上の中心
クッキー1袋 350円以前から少量を作り、店頭で販売
フィナンシェ1個 220円以前から少量を作り、店頭で販売

読みどころ:この計画の出発点は「顔と名前が分かる常連さん」です。新しい商品を一から考えるのではなく、すでに店頭で売っている焼き菓子を、常連さんの声に合わせて贈り物に仕立て直す、という筋になっています。

2顧客ニーズと市場の動向

国内ギフト市場規模の推移(小売金額ベース)

2024年11兆1,880億円2025年(見込み)11兆5,650億円2026年(予測)11兆7,750億円

実績見込み・予測

出典:矢野経済研究所 ギフト市場調査・2026・ギフト市場に関する調査を実施(2025年)プレスリリースNo.4048(2026年2月13日)/2025 ギフト市場白書。2024年は前年比102.7%。

贈り物とお菓子にかかわる、そのほかの数
何の数中身出典
お菓子の小売金額(2025年)4兆996億円。前年より5.7%増え、初めて4兆円を超えた全日本菓子協会の推計
年末の贈答品の中身(2006年12月)約7割が食べ物。その中で一番多いのが菓子類(21%)。菓子類への支出は年末が近づくほど増える総務省 家計調査の分析

読みどころ:全国の数(贈り物が伸びている・贈る食べ物はお菓子が多い・帰省の時期に増える)と、店に届いている声(お盆とお正月に「町の外の家族に贈りたい」が増える)が、同じ向きを指している所が筋の芯です。近くのパン屋2軒には、焼き菓子を贈り物の詰め合わせとして売っている店がない(店主の見立て)ので、「今この店がやる理由」まで1本につながっています。

3強み・弱み

店主が常連の年配の女性と親子連れに紙袋を渡している絵

強み19年間通い続けてくださる常連さんがいる

詰め合わせを始めた日に、まず頼んでくれるお客さんが、すでに店の中にいます。新しいオーブンで焼ける量が増えれば、この常連さんの「贈りたい」という声に、すぐ応えられます。

昼過ぎに棚がほとんど空になったパン屋の絵

強み2昼過ぎに売り切れるほど、味が支持されている

贈り物は、受け取った人が「おいしい」と感じて初めて次の注文につながります。売り切れる日が多い事を、味が認められている証として、町の外のご家族からの再注文の見込みにつなげています。

クッキーの袋とフィナンシェが並び、店主がリボンを結んでいる絵

強み3焼き菓子をすでに作って売っている

作り方と値段に実績がある焼き菓子を、詰め合わせに仕立て直すだけでよい、という強みです。量を作れるようになれば、すぐに詰め合わせとして売り出せます。

弱みと、それを補う取組
弱み今の様子補う取組
焼き菓子を作る量が足りないパンを焼く合間にしか焼けず、1日30袋ほどが限界取組1 オーブンを1台増やす
贈り物にふさわしい形がない店頭でばらで売る袋だけ取組2 詰め合わせの箱をデザインする
町の外の方に知られていないお客さんは近所の常連さんが中心。受け取った家族に注文の仕方が伝わらない取組3 チラシを作る

読みどころ:弱み3つに、取組3つが1対1で対応しています。気をつける事として、お盆とお正月に注文が集中する事と、パンと焼き菓子の製造の両立を、自分から挙げています。

4経営方針と、取組の時期

方針:常連さんとの9年間の関係と、売り切れるほどの味を生かして、焼き菓子の詰め合わせを「町の外に住むご家族への贈り物」として売り出します。注文は店頭と電話で受け、宅配便で届けます。

取組の時期(案)
いつやる事
交付決定後すぐオーブンの発注、箱とチラシのデザイン
オーブンの設置後試し焼き。詰め合わせの中身と焼く手順を決める
お盆・お正月の前チラシを店頭で配り、贈り物の注文を受け付ける
発送のたびに箱にチラシを同封し、受け取ったご家族からの次の注文につなげる

5販路開拓等の取組内容

3つの取組と、金額の根拠
取組中身金額の根拠
取組1 業務用オーブンを1台増やす今のオーブンとは別に、焼き菓子専用の1台を追加(古いオーブンの買い替えではない)さくら厨房設備の見積書 1台 1,320,000円(税込)。もう1社の見積もりと比べて発注
取組2 詰め合わせの箱をデザインする店の名前と商品の名前を入れた、贈り物用の箱さくら印刷に、デザイン代を分けた見積もりを依頼中。箱そのものの購入・印刷費は自己負担
取組3 チラシを作る詰め合わせの名前・中身・値段・店の名前と電話番号をのせたチラシ 2,000枚。店頭で配り、発送する箱にも同封さくら印刷に、デザイン代と印刷代を分けた見積もりを依頼中。補助事業の期間中に配りきる
焼き菓子が並ぶ天板が入った業務用オーブンの絵
取組1で入れる物:焼き菓子用の業務用オーブン(追加1台)
イメージ(実物の機種の写真ではありません)

注文からお届けまでの流れ

  1. 店頭または電話で注文を受ける
  2. 新しいオーブンで焼き、詰め合わせの箱に詰める
  3. チラシを同封し、宅配便で町の外のご家族へ
  4. 受け取ったご家族から、電話で次の注文

読みどころ:これまで店に来られる近所の方だけのものだった焼き菓子を、常連さんを入口にして町の外へ広げる、という「新しい売り方」がこの計画の新しさです。オーブンと箱のデザインは、補助事業が終わった後も毎年のお盆とお正月に使い続けます。

6補助事業の効果

焼き菓子の詰め合わせで増える売上と粗利(見込み)
年箱数増える売上増える粗利
1年目300箱810,000円567,000円
2年目300箱810,000円567,000円
3年目300箱810,000円567,000円
3年の合計1,701,000円
見込みの前提と、補助金との比べ
1箱の値段2,700円
材料費(原価率)売値の3割(仮)
3年の粗利 ÷ 補助金1,701,000円 ÷ 500,000円 = 3.4倍

読みどころ:年300箱は、お盆とお正月に常連さんの1割ほどが1箱ずつ頼み、普段の月も誕生日や手土産で月に10箱ほど出る、という見立てです。2人で無理なく作れる数に抑え、受け取ったご家族からの追加の注文はわざと数に入れていません。控えめに見ても補助金を上回る、という書き方です。

7経費と資金

経費明細表
区分品名補助対象
機械装置等費業務用オーブン(焼き菓子の詰め合わせ製造用・追加1台)さくら厨房設備見積 1,320,000円 × 1台(税込)1,320,000円
ウェブサイト関連費なし0円
補助金と資金の用意
補助対象経費の合計1,320,000円
補助率・補助上限2/3・500,000円
補助金交付申請額500,000円
自分で手当てする額820,000円

提出前に確かめる事(申請書に書かれた宿題)